OPS:油画描画シミュレータ
イラストレータ、マンガ家による試作

展覧会に際して制作を依頼し、開発メンバーが直接ソフトウエアの解説をしながら試作し、記録した。3名ともに油画を描いた経験があり、普段からペンタブレットで作業をしている。異口同音に「このソフトウエアは既存のソフトウエアと違い、飽きない」という感想が得られた。これは、物理シミュレーションによって得られる複雑な表情や、偶発性を利用しながらの制作が刺激的だったことに起因する。ただし、運筆に関しては思い通りにいかないことがあり、筆の大きさを小さくすることで対応した。

寺田克也/イラストレータ・漫画家
偶発性を探りながら、長時間かけて制作。パレットを利用して、絵具を混ぜて色を調整することが多かった。また、画面上で絵具を混ぜ合わせ、グラデーションや色合いの調整も行っていた。色の混ざり方の複雑さに興味を持つものの、もっと慣れなければ思い通りに描けないとのコメントもあった。ディテールを描き込むのに時間をかけた。
タナカカツキ/マンガ家、映像作家
普段描いているキャラクター(トン子ちゃん)を描いてもらった。そのなかで、絵具の物性や、現実では難しい高い彩度の絵具を利用した。現実との違いを考慮して、絵具のコストがかからないのだから大量に盛り上げることができてもいいのではとの感想が得られた。
白根ゆたんぽ/イラストレータ
新しい画材を使う際に球体を描いて画材の癖を見極めている。キャンバスの準備をしなくてもすぐに次の絵を描きだせるので、短時間で3枚の試作を描いてもらう。主に、絵具の盛り上げを強調した絵を描いた。